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NEW LAST“PATTY”
目指したのは“ちょうどいい”モード感
2018年秋冬コレクションに新木型「PATTY」が仲間入り。丸みを帯びたトゥ、甲深めのカッティング、ボリュームのあるヒール…。シンプルでも目に止まるのは、こんなモードなディテールから。今の空気感を運ぶフォトジェニックさがありながら気品も兼ね備え、きれいめ派も気兼ねなく日常で取り入れられる“親近感のあるモード”を表現しています。
懐かしくも新しい今になじむラウンドトゥ
70年代にタイムスリップしたかのようなクラシカルなラウンドトゥが、今また新鮮に映る。それをいかにモダンに見せるかに職人技が光ります。トゥに丸みがあるぶん、一般的に細身な木型が多いなか、デザイナーのルカは“あえて”つま先部分が薄く広がる木型を提案。つま先に厚みを持たせず、ならすようにストレートに傾斜をつけることで、深めの甲でも重くならず軽やかな雰囲気に。また、肌に吸いつくような上質なナッパレザーが洗練度を引き上げます。
モード感に拍車をかけるエッグヒール
新感覚のラウンドトゥのパートナーとして選ばれたのは、後ろ姿も印象的なラウンド型のエッグヒール。ボリュームのあるヒールを合わせることで重心を均等にして、全体バランスをすっきりと整えるのが狙いです。さらに、履き口とソールの潔いアーチがシャープに作用。1mm単位で計算された緩急のあるシルエットがあるからこそ、重めの足元でもあか抜けて見えるのです。
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