Atelier PELLICO
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職人の手と思いが育む
ものづくりの本質つくり手の思いや信念は、手をつたい道具をつたい、その靴に伝わる。素材を吟味し、さまざまな足に合わせていくつも木型を掘り、1mm感覚で調整を繰り返す。革の裁断、縫製、釣り込み、底付け、ヒールの取り付け…、熟練した技術による数十もの工程を経て、その一足は完成します。その職人かたぎなストイックさの裏側に、目の前にあるただ一足の靴、そしてそれを履く女性への敬意を忍ばせて−−。1963年、イタリアのヴェニス郊外フォッソでの誕生から半世紀。ペリーコのフィロソフィーは今もなお、真摯に受け継がれています。
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シーンを選ばず毎日はける。
そこに根づくのは
意思のあるベーシック例えば、白は黒と混ぜるとグレーになる。白とブルーを混ぜれば水色に。ベーシックが白だとすれば、ペリーコの白は他のどんな色とも混ざらず白のまま−−。ペリーコの根ざすベーシックはそこにあります。余白が残っているから、どんなコーディネートにもマッチする。だけど、交わりすぎない軸があり、そこはかとない気品を醸すのです。主張しすぎず、埋もれず、そのひとらしさを表現する靴。その小さな立役者を日常のパートナーに…。
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すべての女性の声に耳を傾けて…
履きやすさを生むための努力足の形は千差万別。だからこそ、一足の靴を形づくるのに、何度も修正を繰り返します。それもまた職人愛の表れ。例えば、アジア人女性の土踏まずのアーチに合うよう、木型を丁寧にモディファイすることもあるほど。遠く離れたイタリアの工房で、アジア人女性のための靴が作られているのです。そうした柔軟なものづくりがやがて「長く履いていても疲れない」というすべての女性の実感を生み、たくさんの共感を呼んで今日に至ります。はき心地がいいから、スッと背筋が伸び、歩く足がまっすぐに地をとらえる。ふと見せる笑顔もとびきりチャーミングに。雑踏のなかでもふと目が止まる。そんな佇まいの美しいひとに思いを馳せて…。