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日常になじむモード「DELIA」
褪せない品位を根底に…。ニューモードなショートブーツ
モードとひとえに言っても、奇抜なディテールを盛り込むわけではなく、木型とヒールのシルエット、そして素材選びからペリーコらしいノーブルな女性像をイメージ。そのフィロソフィーに忠実に、独自のモードへと具現化したのが「DELIA(デリア)」です。この木型は、今までのペリーコにはなかった新しい挑戦。クラシックなカテゴリから逸脱したニューモードな足元が、秋冬のスタイリングを新鮮に彩ります。
曲線を駆使して生まれる漂うようなモード感
ペリーコらしいモード感を表現するにあたり大切にしたのが、木型とヒールの相性です。あえてノーズを短く設定し、なだらかなアーチ状のセットバックヒールを。そこにスクエアトゥを合わせることで、そこはかとなくモード感が漂うつくりに。ここでポイントとなるのが、柔らかな曲線。アーチ状のヒールはもちろん、スクエアトゥも丸みを帯びた女性らしいラインに。こうしたたおやかなアピールが“ペリーコらしさ”を謳います。
素材を吟味してヴィンテージ感を上乗せして
そしてもうひとつ、このブーツを形づくるのに欠かせないのが上質感たっぷりの素材です。まず、ブラックのスムースレザー。履くほどになじみ自分のものになる最もベーシックな素材だからこそ、デザイナーのルカ・パンパニンの審美眼が活かされます。そして、エンボス加工のドットが印象的なベルベット。深いグリーンと独特の光沢は、角度によってその表情を繊細に変えていきます。最後に、趣のあるヴィンテージシックなこげ茶のパイソン。ブラックとパイソンは素材自体に重厚感があるため、サイドカッティングを施して強さを中和させるひと工夫。同じ木型でも素材によってデザインを微調整するのは、ペリーコに根づく“上品さ”を守る職人の心意気でもあるのです。
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