自然の風土がもたらす変化にニュアンスを加えプロダクトとしての完成形を突き詰める
Interview
the HEELS
"BRASS"
真鍮

INTERVIEW 西本卓也さん 「千sen」/金工家

___真鍮で作品作りを始めたキッカケとは?
元々はジュエリーを作っていたので、ジュエリー素材として馴染みのある素材だった真鍮。ゴールドやシルバーなどの柔らかい金属素材、または鉄のように硬い金属素材、それらに比べてちょうどいい硬さである真鍮はとても扱いやすい素材なんです。可能性が広いんですよね。プライベートで古物を集めているのですが、家具のパーツなど何かしら残っているパー ツで多いのもまた真鍮。経年変化しながらも格好いいので、気付けば自分が選ぶものは真鍮ばかりでした。

___ジュエリーからインテリアへと転身したキッカケとは?

___真鍮でのインテリアプロダクト作り。西本さんだからこそのこだわりを教えてください。

___奄美という土地が作品に影響をしていますか?

___制作中、自分にとって大切なものはありますか?
潮回りで自分のスケジュールは全て決まるんです。北風が吹き出すと風が合い、波のうねりが綺麗にブレイクし始めるので海に行きますし、サーフィンを中心に、SUP、舟漕ぎ、シーカヤックをするので、海が中心。その空いた時間が仕事の時間です。作っている時にも頭のどこかで海のことを考えていますし、海で波待ちをして浮いている時に作品のことを考えています。作りたかったものがあり、それにはこの形状がいいかもと波待ち中に思いつくことも多いんです。

___今回 "ヒール" をモチーフに作品を作るとき、どう構築しましたか?
TAKUYA NISHIMOTO/西本卓也「千sen」/金工家 にしもとたくや・1980年生まれ。彫金を学んだ後、製靴デザインを学ぶ。2010年、京都のアトリエにて真鍮を中心に店舗や住宅、インテリア、服飾などの金属デザイン製作を行う。2017年、奄美大島に拠点を移し、製作を行う。 デザイナー、建築家、テーラー、各プランドなどと作品を発表。 Instagram : @sen_kyoto |
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