1mmで変わる木型の世界
デザイナーのルカ・パンパニンは靴づくりに人生を捧げてきました。
なかでも特に注力しているのが、木型。
「靴を作るということは、私にとってこの世にまだ存在していないものを創造するというアートなのです」とルカが語るように、芸術で重要視される1mmの世界を重んじる精神が、木型づくりにも反映されているのです。木型は、靴づくりの根底。シンプルな靴ならなおさら、木型次第でシャープに見えたり女っぽく見えたり、醸す雰囲気を決定づけるから。だからこそ、1木型に10〜15の試作品をつくり、調整を繰り返すのです。