清楚な美しさとチャーミングな笑顔、まさに女性の憧れをまとうクリス-ウェブ 佳子さん。今回スタイリングに合わせたのは、ラベンダーカラーのTUTTI ANELLIと新作のステッチサンダル。ファッションはもちろん、様々な分野への造詣も深いクリス-ウェブさんならではのエピソードには、日々を楽しむヒントが散りばめられている。
Interview
Donna per PELLICO
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クリス-ウェブ 佳子さん
季節の立ち上がり、最初に新調するのは足元から。
ファッションセンスに定評のあるクリス-ウェブ 佳子さん。普段からペリーコのシューズの愛用者でもあります。
「もともとたくさん持っていますが、去年の秋にも、カラフルなスエード素材のパンプスをいくつか新調しました。ヒールはいつもだいたい7cm以上を選んで履いています。ペリーコのパンプスは、ヒールが高くてもすごく楽ですよね。私は素足で履くのが好きなタイプですが、ペリーコのパンプスは素足で履いても足が全然痛くならないのが素晴らしいです。」
ファッションアイテムの中でも、特に靴へのこだわりがあるというクリス-ウェブさん。今シーズンの靴選びについて話してくれました。
「いつも季節の立ち上がりに、何よりも最初に靴を買います。その靴から、合わせる洋服を買い足していくのが毎シーズンのルールです。その靴1足に対して、どれだけ履き回しができるかは逆に求めていなくて、口紅と似た感覚というか、今日はこの靴を履くからこの服を着よう、といったように1日のコーディネートも靴から選ぶことが多いんです。」
クリス-ウェブさんの独自のルールには、女性がお洒落を楽しむ秘訣が詰まっている。
「今年はライラック色がとても気になっていて、実は今、靴も洋服も買い集めています。今日履いているフラットシューズの色もまさに、ですよね。私がフラットシューズを履くのは旅先が多いので、今回はリゾートスタイルを意識して、ライラック色のワントーンコーディネートにしてみました。この靴はポインテッドでとても女性らしいので、Tシャツにデニムのボーイッシュなスタイルにアクセントで合わせてもきっとかわいいと思います。」
靴からスタイリングを決めるのがマイルールというだけあって、コーディネートの振り幅もとても広い。
履きたい場所を思い買い足す"チャレンジシューズ"
「ちなみに私、シーズンの立ち上がりで買う靴のことを"チャレンジシューズ"と呼んでいるのですが、去年買ったチャレンジシューズは全部で6足。バッグより断然靴派です!でも、実はまだ履いていない靴もたくさんあって(笑)1足1足に履いて行きたい場所があるから、この靴でこんなところへ行きたい! という思いを込めて集めています。」
なんともお洒落が楽しくなるネーミング。
"チャレンジシューズ"を命名するようになったきっかけは?
「靴ってどうしてもコーディネートの最後になんとなく無難に決める人が多いと思います。でも靴を履くのは毎日のこと。私はそこに楽しさを見つけたいから、靴を主役にするようになりました。それから毎シーズン新調する靴のことをチャレンジシューズと呼ぶように。チャレンジシューズは簡単に日々のコーディネートをアップデートしてくれる気がします。」
果敢にファッションを楽しむクリス-ウェブさんの姿勢には、不思議と女性としての生き方のヒントさえ垣間見える。
白い靴は、そのものが贅沢な印象だから好き。
「白い靴は汚れやすいので、普段は避けてしまいがちだけど、そこが贅沢な感じがして好き。今日履いているサンダルも、白にオレンジのステッチがアクセントなので、そこを活かしたスタイリングにしてみました。ステッチのオレンジを差し色にして、お洋服や小物、メイクで拾ってあげると、より可愛くなると思いますよ。」
そう話すクリス-ウェブさんの着こなしは、ペリーコの今季のテーマでもある「シェルブールの雨傘」のカトリーヌ ドヌーブを彷彿させる。
大切な思い出が詰まった特別な1足。
毎シーズン新たな靴を新調するクリス-ウェブさんが、履かなくなった今でも大切にしている靴があるのだそう。
「靴も洋服も物持ちはいい方だと思います。高校生の頃に買った革靴もまだ持っているくらい。人生で初めての就職面接を22歳で受けた時、何を着て行っていいかわからず、ボディコンシャスなニットドレスに、有名ブランドのニーハイブーツを履いて行ったら、こんな格好で面接へ来た子は君が初めてだと言われて受かったんです(笑)実はそのブーツ、「素敵な靴は、素敵な場所へ連れて行ってくれるからきっと大丈夫だよ」と、当時夫がプレゼントしてくれたものでした。」
まさに女性が羨む旦那さまとの思い出のエピソード。
素敵な場所へと導いてくれたその幸運のブーツは、思い出とともに今でも大切にしていると話すクリス-ウェブさん。
クリス-ウェブ 佳子さん/YOSHIKO KRIS-WEBB
1979年生まれ。 雑誌「VERY」のモデルを始め、コラムニスト、ラジオパーソナリティ、レストランのプロデュースなど、幅広く活躍。昨年は、著書「考える女(ひと)」(光文社)を出版。また、イギリス人の夫との間に2人の娘を持つ母親としても、多くの女性から支持を得ている。