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Interview
Donna per PELLICO

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INTERVIEW リョウ・リレイさん

INTERVIEW リョウ・リレイさん

絶妙な色づかいとバランス感覚、そして、ひとさじの遊び心。アパレルで働いていた自身の経験を生かした他にはないフラワーデザインが、花嫁を中心に多くの女性から支持されているリョウ・リレイさん。「洋服を合わせるように、花をコーディネートする」といったオリジナリティを強みに、独学でその道を歩んできた彼女が考える、ファッションと花の共通点とは。

シンプルな装いにスパイスをくれるゼブラ柄のバッグ

色鮮やかなブーケに代わり、シックなゼブラ柄のバッグを手にするリョウさん。「アニマル柄は、昔からずっと好きですね」と笑顔で話す。

「今回のスタイリングのようにポイントとして使うことも多いですし、コートなどで着こなしの主役として取り入れることもあります。このバッグはさりげなく持つだけで、コーディネートがピリッと引き締まりますね」

自身の着こなしにも、彼女が生み出す作品にも、圧倒的な独自のセンスが光る。多くの女性が羨むリョウさんのセンスの源は、どこにあるのだろうか。

「私自身は中国籍ですが、私も両親も生まれ育ちは日本なので、中国のしきたりを重視した暮らしだったかと問われたら、そうでもありません。日本と中国の文化がミックスした環境で養われた、日本特有の繊細なバランス、中国特有の鮮やかな色づかい、その両方がフラワーデザインに生きています」

今季、新デザイナーによる初のコレクションを発表したPELLICO BAG。新作バッグのLOLA(ローラ)について、リョウさんは「ワンハンドルなのも、ころんとした丸みのあるフォルムなのも全部が可愛い」とコメントをくれた。

そして、現在PELLICOの直営店舗では、リョウさんが手掛けたクリスマス限定の華やかなフラワーディスプレイが楽しめる。

「やはりファッションが好きなので、女性にとって憧れのブランドであるPELLICOさんのショップをデコレーションさせていただけたのは、本当に嬉しい。内装や商品のラインアップとなじむように、繊細なお花をたくさん使いつつ、よく見るとラメの入ったお花が混じっているなど、きらびやかながらもシックな印象にまとめました。訪れたお客様がワクワクしていただけるような、スケール感も魅力です。ぜひフラワーディスプレイを楽しみながら、お気に入りの一足を見つけにいらしてくれたらと思います」

“この年齢だから”と、自分の可能性を制限しない

年齢と経験を積み重ね、活躍の場をますます広げているリョウさんに、今のスタンスを含めた今後についても訊ねてみた。

「自分が培ってきた20年の知識と実績を、今後は後任を育てるという方向へもっていきたい。日常生活や価値観が変化していくなかで、ウエディングはより特別で、大切なものになっています。こんな時代だからこそ、式を挙げる人みんなに幸せになって欲しい。1つ1つのクオリティを高めるために、業界全体のスキルアップに少しでも貢献できたらと考えています」と語る。その揺るぎない芯の強さこそ、彼女がオンリーワンの存在で居られる理由。

「やりたいことは、すぐにチャレンジすべき。“この年齢だから”という考え自体、自分の可能性を制限している気がします。だからといって、無理に若づくりする必要もないし、年齢に応じた格好をあえてする必要もない。そのとき感じるままに行動すれば、自然と年相応の自分で居られると思います」

11月25日からPELLICO直営店舗にて、リョウさんに店内を華やかにディスプレイしていただいております。 直接ご覧いただける特別な機会ですので、ディスプレイを堪能しながらお買い物をお楽しみください。

【期間】2020年11月25日(水)~ 12月25日(金)
【開催店舗】PELLICO東京ミッドタウン店、PELLICO東京ミッドタウン日比谷店
※装花は販売しておりませんのでご了承ください。

リョウ・リレイ(廖莉玲)/LILING LIAO

アパレル販売員を経て、フラワーデザイナーに転身。2016年に自身が代表を務めるJIELIを設立。ブライダルだけでなく、企業パーティのコーディネート、雑誌や広告媒体の撮影、店舗ディスプレイのディレクションなど、多岐に渡り活動中。2019年には神戸にアトリエをオープンさせ、後世の育成や一般向けのフラワーレッスンなど、 さらに活躍の幅を広げている。

Instagram : @riring_design

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