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Interview
Donna per PELLICO

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Interview 花楓さん

Interview 花楓さん

花楓さんといえば、小粋なパリジェンヌを彷彿とさせるショートヘアと赤リップが代名詞。ボーイッシュでありながら、しなやかで艶っぽさがただよう彼女が選んだのは、ベーシックな黒のショートブーツとモードに昇華したラウンドトゥのパンプス。モデルであり、妻であり、母であり、ひとりの女性である花楓さんに聞く、靴選びのセオリー。

靴は着る服以上に、そのときのムードが表れるもの

花楓さんが選んだ2足は、偶然にも2018年秋冬から登場した新木型PATTYの靴。でもそれは、選ばれるのが必然であったかのようにしっくりと今の彼女を表すものだった。

「靴を選ぶときは、自分のクローゼットを思い出します。今の自分の足元に足りていないものは何かを考えると、必要な色や素材、デザイン、ヒールの高さが見えてきます」

ラウンドトゥながらも、つま先にかけてのシャープなラインが印象的なPATTY。“ EGG HEEL”と名付けられたラウンド型のヒールが、スタイリングにさりげなく華を添えてくれる。

靴は着る服以上に、そのときのムードが表れるもの

「ヒールの丸い形も好みですし、ヴィンテージのアイテムを取り入れるいつもの自分のスタイルに、この2足は合うと思いました。仕事で出会ったANELLIのパンプスもエレガントで素敵ですが、今の私には程よいモード感のあるデザインがしっくりきます。昔から大好きな黒と白も、この秋また気になるカラー。靴は着る服以上に、そのときの自分のムードが表れるものですね」

黒のショートブーツに合わせたインディアンのジャケットは、花楓さんお気に入りのヴィンテージ。民族調の柄と色が引き出すほんのりレトロな可愛さが、彼女のチャーミングな笑顔とリンクする。

「全身ヴィンテージでも、靴だけはきれいなものを合わせたり、本物のジュエリーを身につけたり、単純なカジュアルだけにならないようにバランスを意識しています。黒のショートブーツはどんなスタイルにも馴染むので、普段からよく履く定番シューズ。 このショートブーツは心地よく足にフィットして歩きやすいですし、ヒールの高さが8cmでも重心が取りやすいので、スニーカー並みに軽快に動けそう。お洒落をしたいママにとって、安定感のあるヒールはポイントが高いです」

“ハイ”な感覚になれるヒールは女性だけの特権

“ハイ”な感覚になれるヒールは女性だけの特権

やんちゃな5歳男児の母親として、子育てに仕事に忙しい日々を送る花楓さん。そんな彼女があえてヒールの靴を履く理由は?

「変わらずにスニーカーも大好きですが、ママだからといってヒールを全く履かない日常になってしまうと、女性としての自分から遠ざかってしまう気がして……。足元のお洒落にヒールのパンプスを選べるのは女性だけの特権。ヒールを履くと目線が高くなるから見えてくる世界も変わりますし、着る服のバリエーションも着こなし方も変わります。いろいろな意味で“ハイ”になれるウキウキ感は女性にとって必要だと思うので、子どもだけに目が向きがちなママこそ、積極的にヒールを履いてほしいですね」

8cmのヒールで軽やかに歩む花楓さんは、力むのでもなく媚びるのでもなく、肩の力が抜けた自然体の大人の女性に映る。子育てと仕事を両立させる秘訣を尋ねてみると……。

「毎日ギリギリですよ(笑)。母親として日常のマナーは厳しくしつけていますが、それ以外のことは怪我にだけ注意して様子を見ています。息子は今、いろいろなことを学んでいる真っ只中なので、なるべく彼の手を止めず成長を見守っていきたいです」

自分の意識を高めるために、あえて白を選ぶ

自分の意識を高めるために、あえて白を選ぶ

花楓さんのお洒落の軸にある“ヴィンテージ”に溶け込む白のラウンドトゥパンプス。甲深めのカット、アッパーとヒールがバイカラーになっているなど、細部に旬のニュアンスが宿る。

「気負わずに履ける黒の靴に対して、気を遣って履く白の靴も同じくらい私は好きで、デイリーに取り入れています。靴の白さをキープするために、歩き方や姿勢、仕草までも気にしなければならない感じが逆にいいなと思っていて。私の中で赤リップをつけるのと白い靴を履くことは同一線上にあり、自分の意識を高めるうえで必要なことです」

奥行きのある女性にも寄りそう、最旬の1足

奥行きのある女性にも寄りそう、最旬の1足

秋の柔らかな陽射しに包まれた花楓さんに寄りそうPATTYのパンプス。彼女が醸し出す雰囲気に奥行きを感じるのは、モデル業と並行して活動するアーティストとしての一面があるから。

「3年くらい前かな、仕事も家庭もストレスを抱えていた時期があって。モデルでもなく妻でもなく母でもなく、ひとりの自分というものを改めて見つめ直しました。そのとき、小さい頃から好きで、趣味として楽しんでいたコラージュというものに目が向いて。タイミングよく個展の話をいただいたこともあり、そこから流れが変わりました。これさえあれば自分は大丈夫というものを見つけた今、長く続けられるように目標やノルマを課さずマイペースにやっていけたらと思っています」

花楓/caede

13歳でモデルデビュー後、数々の女性ファッション誌や広告、CMに出演。モデル業と並行しながら、アパレルブランドとのコラボレーション商品のデザインも行う。2016年からアート活動Wall Speakをスタート。壁のお話をテーマに古い絵本を解体したコラージュ作品を発表し、全国各地で個展を開催。アーティストとしても多彩な才能を発揮している。
Instagram :@_caede_

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