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Interview
Donna per PELLICO

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Interview 黒沢祐子さん

Interview 黒沢祐子さん

鋭い感性と独創的なアイデアで、ファッション関係者からの支持も厚いウェディングプランナーの黒沢祐子さん。クールな印象かと思いきや、実は明るく華やかで飾らない女性。そんな彼女が履いているのは、新色ウルトラマリンのアネッリと、レオパードハラコのローファー。フラットシューズを好む黒沢さんにとっての、靴がもつ普遍性と気品。

いまの私は、ワンピースに合う靴があればいい

黒沢さんが選んだ2足は、あえてのフラットシューズ。テイストは違えど、どちらも黒沢さんのライフスタイルや、いまの気分にぴたりと当てはまるものだ。

「式当日は分刻みのスケジュール。さまざまな段取りに合わせて会場を歩き回らなければならないので、フラットであることは靴選びの絶対条件です。私のワードローブの7割はワンピースで、そのほとんどが足首まで隠れるくらいのロング丈。服とのバランスを考えると、私服ではスニーカーでハズすのが気分ですが、パンプスなら、目を引く色やエッジのきいたデザインを選びます」

いまの私は、ワンピースに合う靴があればいい

そう語る黒沢さんの足元には、PELLICOのアイコンでもあるアネッリが寄りそう。鮮やかで刺激的なカラーを展開している今シーズンのアネッリの中から、ウルトラマリンを選んだ理由を尋ねてみた。

「濃い紫がかった青がずっと好きで、まわりからは“YUKO BLUE”と言われていますが、この靴はまさにその色。鮮やかなブルーを身につけるとパワーがもらえてハッピーな気持ちになります。全身オールブラックでシンプルにまとめず、強めのカラーリングのパンプスをワンピースの裾から少しのぞかせるのが自分らしいコーディネートですね」

そこにスカーフ柄のジャケットをさらりと羽織る抜群のセンスも、彼女が感度の高い女性から支持される理由のひとつ。

「黒のワンピースにパンプスだけだと私にはコンサバすぎてしまうから、ひと癖あるデザインのジャケットをプラスしました。ファッションはアイデンティティだと思うので、自分を知ってもらうためにも自分らしく、好きなものを着るようにしています」

鮮やかな色と美しい仕立てに惚れる

鮮やかな色と美しい仕立てに惚れる

ウェディングプランナーとして、会場、花、ドレスやメイク、料理、音楽まで式をトータルコーディネートする黒沢さん。その幅広い知識と豊かな感性は、どのようにして磨かれたのだろうか。

「私はこの仕事をライフワークだと思っているので、ファッションもレストランも花も、すべてが人生の楽しみ。家にはアレンジした花を常に飾っていますし、家でいただく食事では目にも美味しい盛りつけや器を考えます。意識して何かをすることはなく、日々の積み重ねが充実や自信につながっている感じです」

確かな審美眼をもつ黒沢さんが惚れ込んだ鮮やかな色と美しい仕立て。アネッリのパンプスは、自由でしなやかに生きる黒沢さんの足元を端正に、華やかに見せてくれる。

「ガラス加工を施したレザーの程よい光沢感も好みで、遠くからでも艶めく姿に見惚れてしまいます。数年前からプライベートでアネッリの黒のパンプスを愛用しているのですが、ワイズが広めの私の足にもすっとなじんで本当に履き心地がいい。今回鮮やかなウルトラマリンを履いてみて、いまの私のファッションにフィットする1足に出合えたように思います」

レオパード柄のローファーは、あえての柄合わせを

レオパード柄のローファーは、あえての柄合わせを

一変して柄物のワンピースに、レオパードハラコのローファーを合わせた黒沢さん。PELLICOのローファーは、面長なフェイスの木型MELを使用した大人のための1足。

「黒のワンピースやデニムにレオパード柄を合わせて抜け感を出すのが一般的な着こなしのように思えますが、ひと癖を好む私は柄×柄のコーディネートにしてみました。ワンピースの裾が無地になっているので、うるさくならず靴もきれいに見えるはず。強いインパクトを与えるレオパード柄ですが、フォルムの美しさが際立っているので、女性らしく格好よく履けます」

普遍的な美しさや品のある靴は、何年も愛せるもの

普遍的な美しさや品のある靴は、何年も愛せるもの

「会いたい人にしか会わないし、やりたいことしかやらない人生にしたい。そう考えて、10年前にフリーランスのウェディングプランナーになりました。それが少しずつ叶い始めた40歳の時に、45歳になったらニューヨークで仕事をすると高らかに宣言。今43歳なので、あと2年です。パーティの本場であるニューヨークで認められるような仕事をして、もっと自分を高め、この道のスペシャリストになれたらと思っています」

これからの展望を熱く語る黒沢さんの凜とした眼差しに思わず惹きつけられる。色や柄の組み合わせをプレイフルに楽しむように、彼女はいつだって前向きでエネルギッシュだ。

「流行り廃りの人にはなりたくなくて……。これまでも、これからも変わらない、普遍的な存在になれたらと思っています。ご自身の結婚式にトレンドを求める方もいらっしゃいますが、結婚式は一時的なイベントではありません。これから先、事あるごとに立ち返る場所だから、例えばオードリー・ヘップバーンのような普遍的な美しさや品を備えるべき。ファッションも同じで、普遍的な美しさや品のある靴は、これから何年も愛せるものになると思います」

黒沢祐子/Yuko Kurosawa

自動車メーカー勤務を経て、ウェディング業界最大手の(株)Plan・Do・Seeに入社し、ウェディングプランナーに転身。2008年より会場探しから一緒にスタートするフリーランスのスタイルで再始動し、2017年に(株)YUKOWEDDINGを設立。現在までに900組ものカップルを担当する。
現在はウェディングプランナーを中心にパーティプランナーとしても活動中。
Instagram @yukowedding

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