PELLICOPELLICOPELLICO

Interview
Donna per PELLICO

10

INTERVIEW 金子渚さん

INTERVIEW 金子渚さん

ファッショニスタが足繁く通うネイルサロンとして名高い「DISCO」のオーナーであり、ジュエリーブランド「MAIDEN」のデザイナーでもある金子渚さん。独自の色づかいやデザインセンスをもつ彼女が履いているのは、ANELLIに続く新たなブランドアイコンLUNETTAのパンプスと、新木型SANDYのサンダル。金子さんと考える、人の印象までも変える靴とネイルの共通点。

靴やネイルは、私の気持ちを高揚させてくれるもの

「靴を集めるのが好きで、足元がスタイリングのポイントになるようなデザイン性の高い1足を選びます。ワードローブにはヴィンテージの服が多いので、基本的に靴は、国内外問わずハイブランドのきれいめなものを履くことが多いですね」

自身の靴選びについて語る金子さんの足元で、“小さな月”という意味をもつLUNETTAのパンプスが輝く。

「両サイドにぬけたアーチが、履いたときにすごく足をきれいに見せてくれると感じました。ソフトなポインテッドトゥも女性らしくて素敵。ヴィンテージとミックスしても品よく馴染みます」

靴やネイルは、私の気持ちを高揚させてくれるもの

ヴィンテージの服にLUNETTAのパンプスを合わせ、モードにブラッシュアップした金子さんらしい着こなし。靴を起点に考えられた今回のスタイリングのポイントは?

「普段からパンツスタイルが多く、ボーイッシュなテイストが好きなのですが、そこに女性らしいパンプスを加えて、少しの“引っかかり”を感じさせるのが自分らしさ。外しにもポイントにもなる、白い靴のニュートラルなところも好みです」

意外にも、スニーカーはめったに履かないそう。その答えに、彼女なりのファッション哲学が宿る。

「私のファッションスタイルだと、スニーカーでポイントをつくるのは難しいですし、そもそも気分が上がらない。靴もネイルも、私にとっては高揚させてくれるもの。ネイリストはただネイルをするだけでなく、エッジィなものを提案し、その人のスタイルや気分をワンランク上げるのが仕事だと思っています。靴やネイルは、人の印象までも変える大きな役目を担っていると感じます」

自分のサプライズは、自分で仕掛ける

自分のサプライズは、自分で仕掛ける

飾らない振る舞いで、確実にまわりのレベルを上げていく。彼女にしか出せない、個性的で自由なセンスに憧れる女性は多い。

「トレンドを追うのではなく、新しいものを自分から生み出すことを常に意識しています。ネイルは自分が注目するファッションのエッセンスを落とし込んでいることが多いですが、MAIDENのジュエリーは、内面から湧き出る美しさをもつ女性像からインスピレーションを得てデザインしています」

強く主張しなくとも、ひと際目立つ唯一無二の存在感。それは作品だけでなく、金子さん本人にも言えること。人生を謳歌していると感じさせる彼女が、日々心がけていることは?

「人生って、流れているものに乗ったほうがラクに生きられます。無理もしないし、欲張らない。でも、自分のサプライズは自分で仕掛けることが大事。仕事でもプライベートでも、ワクワク感を追い求めることで、日々を充実させることができると思います」

後編はこちら

金子渚/Nagisa Kaneko

東京・渋谷にあるネイルサロン「DISCO」オーナー。ファッションの世界に新しいネイルのジャンルを確立し、国内外で注目を集める。2012年には、DISCOのオリジナルジュエリーブランド「MAIDEN」をスタート。ネイリストの枠を飛び越え、デザイナーとしても活動の幅を広げる。ファッションにも造詣が深く、ELLEスタイルインサイダーとしても活躍中。
Instagram : @nagisakaneko

  • share this article

Shop this Story’s Looks

BACK NUMBER