ファッショニスタが足繁く通うネイルサロンとして名高い「DISCO」のオーナーであり、ジュエリーブランド「MAIDEN」のデザイナーでもある金子渚さん。独自の色づかいやデザインセンスをもつ彼女が履いているのは、ANELLIに続く新たなブランドアイコンLUNETTAのパンプスと、新木型SANDYのサンダル。金子さんと考える、人の印象までも変える靴とネイルの共通点。
Interview
Donna per PELLICO
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INTERVIEW 金子渚さん

低めのヒールがもたらす、アンバランスさに惹かれる
2019年春夏コレクションより登場の新木型SANDYのサンダルは、ゆるやかなセミスクエアトゥとくちばしをモチーフにしたBECCO HEELが特徴。優美な繊細さと決して折れない強さを兼ね備えた女性に向けた1足だ。
「ストラップのサンダルが好きでいくつか持っているのですが、これはストラップの位置と細さが絶妙で、女性の足の美しい部分がしっかり出るという印象を受けました。LUNETTAもそうですが、女性らしいデザインと3.5cmという低めのヒールのバランスがなんとも言えず素敵。スモーキーなブルーも好みです」

美しき靴を際立たせる、足の指に白という意外性
2本の華奢なストラップから覗く、マットなホワイトカラーのフットネイル。ファッションネイルの世界を牽引する金子さんに、この春からのネイルのトレンドを伺ってみた。
「マットやメタリックといった質感の異なるネイルを仕掛けていこうと思っています。足の指に白という、爽やかながら少し意外性のある組み合わせが新鮮。パンプスでも脱いだときの意外性が白にはあるので、視線を集めることができます」
LUNETTAのコーディネートから一転、ヴィンテージのロングワンピースとパンツをレイヤードしたスタイル。儚さと強さを併せ持つサンダルと、金子さんの情熱を秘めたクールな佇まいがシンクロする。
「母親になりいっぱいいっぱいの毎日でしたが、それでも動けることに驚きました。女の人は、本当にタフだと思います。今年DISCOが10周年を迎えるので、またなにか新しいことを発信していきたいなと。DISCOはもともとネイルサロンとしてオープンしていますが、ファッションやカルチャーに紐付くものを作るのがコンセプト。この先何が起こるかはわかりませんが、自分がやりたいと思ったことに、迷わず進んでいきたいですね」
金子渚/Nagisa Kaneko
東京・渋谷にあるネイルサロン「DISCO」オーナー。ファッションの世界に新しいネイルのジャンルを確立し、国内外で注目を集める。2012年には、DISCOのオリジナルジュエリーブランド「MAIDEN」をスタート。ネイリストの枠を飛び越え、デザイナーとしても活動の幅を広げる。ファッションにも造詣が深く、ELLEスタイルインサイダーとしても活躍中。 Instagram @nagisakaneko