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Interview
Donna per PELLICO

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INTERVIEW 一ツ山佳子さん

INTERVIEW 一ツ山佳子さん

ストリート感覚を持ち合わせたモードなスタイリングで、世代やジャンルを超えて支持されている一ツ山佳子さん。唯一無二のスタイルを確立した彼女が選んだのは、スウェードとパイソンのコンビが新鮮なLUNETTAと、上品さのなかに個性が光るパイソンブーツ。ブランド新時代の幕開けにふさわしく、シャープな女性らしさを体現してくれた一ツ山さんの、変わらない軸と新たな一歩。

上品さがありながら、“かっこいい私”を叶える1足

上品さがありながら、“かっこいい私”を叶える1足

パイソンはいつもデニムに合わせがちだったのですが、今回はマニッシュなジャンプスーツに合わせてみました。プリーツスカートに合わせてもクールに傾けてくれそうだし、フルレングスのパンツの裾から靴の先がちょっと見えるだけでも、アクセサリーのようなポイント感を出せます。見た目のインパクトがあるわりに万能で、実は幅広く合わせられるのがパイソンの魅力です」

一ツ山さんにとってステディなパイソン柄だからこそ、選ぶときのこだわりも人一倍。

「パイソン柄は、一見安っぽかったり高級感がありすぎたりして選ぶのが難しいけれど、このブーツはホワイトベースの色味が上品なのと、鱗柄の型押しが立体感のある表情ですごくきれいだと感じました。ちょっとラウンドしたセミスクエアトゥのデザインも、今っぽいモード感があって好みです」

好きなことをやり続け前向きに新しいことに挑戦する

好きなことをやり続け前向きに新しいことに挑戦する

一ツ山さんの着こなしが常に“一ツ山佳子”として成り立っているのは、好きの先にある自分がどうありたいかを明確にしつつ節目で大きな決断をしてきたから。

「33歳のとき7カ月ほどニューヨークで暮らしたことは、私にとって大きな転機でした。そろそろストリート誌からモード誌にいったほうがいいのかなとか、実年齢に合ったメディアにシフトしていかなきゃいけないものだと思っていました。でもニューヨークで10代から60代までの幅広い年齢層が、音楽を通じて一つの同じ場に集まるのを目の当たりにして。年齢に関係なく、自分が好きなことはずっとやり続けていいんだと気づけました」

今となってはさまざまなメディアでのスタイリングだけでなく、アーティストの衣装製作やブランドのディレクションまでも手掛ける一ツ山さん。

「その広さは、私そのものなんですよね。これまで経験してきたことの“幅”なのかなって。自分の軸をしっかり持ちつつ、新しいことにはどんどんチャレンジしたい。全く違うことをするのではなくて、これまで何十年もやってきたスタイリストの経験を踏まえたうえで、延長線にあるいろいろなことができればと思っています。スタイリストというと、服だけをスタイリングする人に見えてしまうかもしれないけれど、もっと全体を捉えて、大きな視野でライフスタイルをプロデュースできたらなと。何を選んでもいい、これを選ぶと人生はもっと彩り豊かになるといったことを伝えられたら一番いいですね。年齢で諦めることなく、いつも前向きにインディペンデントで生きていく女性は素敵だなと思います」

一ツ山佳子/Keiko Hitotsuyama

数々の女性誌で、モードからストリートまで幅広いスタイリングを提案するスタイリスト。広告やCMでも手腕を発揮し、トップアーティストのスタイリングや衣装製作も手がける。2014年、ファションコンサルティング&プロダクションカンパニー「SLITS Inc.」を設立。スタイリストの枠にとどまらず、ブランドのディレクションや商品開発など、活動の場を広げている。 Instagram : @keikohitotsuyama

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