モデルとして、女性として、ますます輝き続ける富岡佳子さん。誠実な姿勢で、基本をシンプルに続けていく。富岡さんが語るこだわりは、PELLICOが大切にしているクラフツマンシップに通じることでもある。カバーモデルを長年務め、時代が求める女性像を切り拓いてきた彼女が、今なにを感じ、どんな想いを大切にしたいのか、インタビューで紐解く。
Interview
Donna per PELLICO
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INTERVIEW 富岡佳子さん
服に個性をひとふりした分、靴はシンプルに
「ここ数年の気持ちの変化なのですが、ベーシックな中にも個性をひとふり加えた服が私の主流になってきています。今回撮影で着たニットのように大きめのサイジングだったり、構築的なデザインだったり、ほんの少しだけ主張のある服がしっくりくるようになって。その分靴は控えめに、よりシンプルなものを選ぶようになりました」
彼女のスタイルが錆つかないのは、時代の空気感や自身のライフスタイルに応じて、常にアップデートを重ねているから。新たなスタイルを象徴するように、バックジップのショートブーツが寄り添う。
「流行りがなく、着る服を選ばないアーモンドトゥは、靴の中で一番好きな形。選ぶときもトゥの形は慎重にチェックしますね」
シンプルなものでコーディネートをつくり上げるからこそ、少しの差が着こなしの完成度を大きく左右することを、彼女は知っている。
「私は、これまで女性ファンの方々に支えられてきました。歳を重ねてファッションの悩みが増えるなかで、同性代の女性たちがおしゃれをより楽しめる何かを発信して、恩返しをしていきたいですね」
どんなサプリも、ナチュラルさには勝てない
「多くの人が私を写真を通して見ているけれど、意外と写真は嘘をつけないなと感じています。ビジュアルと実際の自分に齟齬が生まれないよう、普段の生活も丁寧に美しく生きたいです」と、笑顔で語る。最後に、多くの女性が気になる、その美しさの秘訣は?
「最近しみじみ感じるのは、当たり前のことを大切にするしかないなって。よく寝て、体によいものを食べて、適度な運動をするといった日々の生活習慣が、実は大きな鍵を握っていると思います。どんなに高価なサプリも、ナチュラルさには勝てないんじゃないかな」
富岡佳子/Yoshiko Tomioka
1969年、大阪府生まれ。短大時代にモデルとしてデビュー。数々の女性ファッション誌や広告、テレビ番組等で活躍。現在は集英社『éclat』のカバーモデルを務める。
Instagram : @yoshikotomioka